


この記事の内容
- 日商簿記3級の概要
- 勉強時間はどのくらい必要?
- 勉強方法はどうする?独学or講座?
この記事では、日商簿記3級がどんな資格で、どうやって勉強を進めると「効率よく合格できるか?」をまとめています。
資格を勉強するする前に、ゴールを目指して確実に合格への道を進んでいきましょうね!
この記事で解決できる事
- 日商簿記3級の概要が理解できる
- 日商簿記3級の合格への一歩が踏み出せる
- 日商簿記3級の合格への道筋が見える!
何事においても、準備が一番重要になります。準備の段階で方向性を正しくして、正しい方向に向かって努力をすれば、必ず合格できます。
この記事が読んでもらって、あなたの合格への役立ちになれば嬉しいです。
この記事を書いた人
日商簿記3級とは?

日商簿記3級の概要を紹介
日商簿記3級は日本商工会議所が主催している「公的資格」です。日本商工会議所HP
初めて簿記の勉強は、日商簿記3級から
日商簿記3級は年間で20万人が受験していて、2020年の12月からネット試験が開始しました。さらに受験する人は増えてると予想されます。
簿記で学ぶ事
- 管理会計:社内で管理する資料
- 財務会計:社外関係者に見せる資料
簿記の学習は会計に関する学習をします。会計は管理会計と財務会計に分けられて、日商簿記3級ではこの概念を勉強しませんが、日商簿記2級、日商簿記1級になるにつれて、深く勉強します。
会計が理解できると、決算書が理解できて、投資に役立つ知識を勉強できます。日商簿記3級では、その基礎を学んでいきますよ。
「簿記3級は本当は難しい?」をまとめた記事があります。簿記3級は第1問から第5問目で構成されていて、それぞれの問題の概要を解説しています。学習する前に読んで下さい。
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簿記3級の概要【2022年度】試験の概要と対策をベテラン経理が解説【簿記3級は難しい?難易度は高い?】
続きを見る
次は、受験に関する情報を解説していきますね。
気になる合格率と範囲は?

合格率・受験者数は?
合格率と受験者数を簡単に紹介します。詳細は別記事でまとめてるので、そちらを読んで下さいね。 続きを見る
簿記3級の受験情報日商簿記3級は独学で合格できる?まずは学習を始めてみよう!【ベテラン経理が詳しく解説】
日商簿記3級の受験情報
- 受験者数は20万人超
- 合格点は70点以上
- 合格率は約50%
- ネット試験が2020年12月14日に開始
日商簿記3級の合格率は約50%です。日商簿記2級は約20%で、日商簿記1級は約10%です。資格の難易度が上がるにつれて、合格率も減少します。
「日商簿記3級を受験しないで、最初から日商簿記2級を受験できる」とネット上で発言している人がいます。しかし合格できる人はごく少数だと思います。
まずは日商簿記3級から
合格できるは、過去に簿記を勉強した事があるか、いろんな資格に合格していて、対策方法を知っている人です。簿記を初めて学習する人は、日商簿記3級から学習する事をオススメします。
出題範囲を理解する
日商簿記3級は、商業簿記を学習します。簿記を学習した事がない人は初めて聞く人が多いと思います。
商業簿記とは
- 購買活動や販売活動など企業外部との取引を記録・計算
- 企業を取り巻く関係者(経営管理者・取引先・出資者等)に対し、適切、かつ正確な報告(決算書作成)を行う
簡潔に訳すと「会社を運営したときに、取引先との取引を記録・計算をして、誰が見ても分かるように、まとめる」です。
どんな規模の会社かイメージする
日商簿記は級によって、理解する会社の規模が異なってきます。日商簿記3級は小規模会社の取引を勉強します。
出典:TAC
「小規模会社の取引だと簡単かな?」と油断してははダメです。大規模会社の取引の中でも、日商簿記3級で勉強する取引があります。
さらに言えば、日商簿記3級を合格しても、実務では学習していない取引はでてきます。
近年はIT系の小規模会社が多い
IT系の取引はソフトウェアの開発が多く、日商簿記1級で学習する内容が含まれます。なので、日商簿記3級は「どの会社の規模の取引を勉強するか」ではなく「簿記の入門」として勉強するのがイメージしやすいです。
勉強時間はどのくらい?

日商簿記3級がどのくらいの「学習時間が必要か」を解説します。
学習時間
- 独学:120H〜140H
- スクール:80H〜100H
独学で学習する場合は、スクールを利用する場合に比べて、1.5倍ほど必要になります。
学習時間については、別の記事でまとめております。日商簿記3級は独学で合格できる?まずは学習を始めてみよう!【ベテラン経理が詳しく解説】 続きを見る
簿記3級を独学日商簿記3級は独学で合格できる?まずは学習を始めてみよう!【ベテラン経理が詳しく解説】
勉強方法はどうする?独学or講座?

「独学」と「講座」で、どのように学習した方が良いか解説します。
独学で合格するための勉強方法
独学で勉強する方法を解説します。おすすめの方法はテキストを章ごとに読んで、その後に問題集を解きます。
もう一つの方法は、問題集を読んで、答えを見ながら問題を解いて、その後でテキストを読む方法です。
わたしが読んだ本の中で、オススメのシリーズを紹介します。イラストを交えて説明していて、理解しやすいですよ。
書籍を立ち読み |
テキスト
問題・解答
スッキリわかる 日商簿記3級 |
別の記事で簿記3級を独学で学習する時に4つのオススメのテキストをまとめています。テキストを購入する時には参考にして下さい。
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テキスト紹介【簿記3級】独学のテキストと問題集を無料サンプルを見て比較【2022年度版おすすめ】
続きを見る
先にテキストを読んで問題集の問題を解く
一番多く実践されている方法は、最初にテキストを読んで、その後に問題を解く方法です。
- 最初にテキストを読む
- 問題集の問題を解く(テキストを見ながらでOK)
- 「問題集の問題を解く」を3回繰り返す
それぞれを解説していきますね。
最初にテキストを読む
最初に1日の学習範囲を決めて、その範囲のテキストを一通り読みましょう。
途中まで読んで問題を解くと、その問題で苦戦した場合先に進めないので、テキストを読んで分からない論点があっても、読み飛ばして一通り学習範囲を読む事を優先します。一通りテキストを読み終わった後は、問題集の問題を解きます。
問題集の問題を解く(テキストを見ながらでOK)
問題集の問題を解いていきましょう。問題によっては、難易度が高くて、理解できない問題もあります。
ここでもテキストと同様に、まずは一通り解く事を優先するので、答えを見ても大丈夫です。多くの問題は答えを見る事になります。それは、テキストを読むだけで問題を解くことは困難だからです。
「問題集の問題が受験問題になる」ので「どんな問題があるか知る事」を重点的に解いていきます。
「問題集の問題を解く」を3回繰り返す
一通り問題を解いたら、同じ問題を最初から解いていきましょう。さらに同じ問題を最初から解いて、合計3回同じ問題を解きます。
簿記試験で合格への近道は「同じ問題を何度も解いて、問題の傾向と簿記特有の言葉に慣れる事」です。
学習の時に違う問題集を解く事はオススメしません。「文章が変わったら解答する自信がない」と不安かもしれませんが、試験を受ける前に「試験を想定した模擬試験を受ける」と、その不安は解消します。
とにかく「同じ問題を何度も解く事」が重要です。
先に問題集の問題を解いて理解
先に問題集の問題を見て、試験をイメージする方法もあります。
- 問題集の問題を答えを見ながら読む
- 問題集の問題を解く(テキストも見る)
- 「問題集の問題を解く」を3回繰り返す
問題集の問題を答えを見ながら読む
先にテキストを見るのではなく「先に問題集の問題を答えを見ながら読みましょう」。先に問題集の問題を答えを見ながら読むのは「どんな試験問題があるかイメージするため」です。
「前提知識もなく先に問題を見る意味はあるのか?」と言われるかもですが、試験問題をイメージせずに、テキストを読んでも頭に入らない人がいます。
少数派ではありますが、先に問題を見た方が理解が出来る人がいます。
問題集の問題を解く(テキストも見る)
ここは「先にテキストを読んで問題集の問題を解く」と同様です。
「問題集の問題を解く」を3回繰り返す
ここも「先にテキストを読んで問題集の問題を解く」と同様です。
講座で合格するための勉強方法
講座で勉強する場合は予習は不要です。しかし復習は必ず必要です。講座の場合は授業の最初に前の講座のミニテストをするスクールが多いです。
- 一つの講座を全部見る(2時間くらい)
- 問題集の問題を解く(テキストも見る)
- 「問題集の問題を解く」を3回繰り返す
一つの講座を全て見る(2時間くらい)
多くの講座は1講座は2時間くらいです。その中で目次ごとに細切れになっている場合がありますが、まずは一つの講座を全て見ましょう。講師は講座の流れを考えて話しているので、全体を聞いて全体像を掴みましょう。
講座によっては問題を解いて理解をする場合があります。問題を解く事はとても重要なので、必ず問題は解きましょう。講座では重要論点を重点的に学習します。講師のアドバイスを素直に聞きましょう。
問題集の問題を解く(テキストも見る)
「独学で勉強」と同じです。
「問題集の問題を解く」を3回繰り返す
「独学で勉強」と同じです。
日商簿記3級の勉強時間・勉強方法のまとめ

日商簿記3級とは?
年間で20万人以上が受験して、会計が理解できると、決算書が理解できて、投資に役立つ知識を勉強できます。合格率は約50%。
勉強時間はどのくらい?
勉強時間は、独学の場合は約150時間で、講座に申し込んだ場合は約100時間です。決して簡単ではないが、独学でも十分合格できる。
勉強方法はどうする?独学or講座?
独学の勉強方法は「テキストを読んで問題集の問題を解く」か「先に問題集の問題を読んでからテキストを読む」かのどちらか。講座は、予習はしなくて講座を見て問題集の問題を解く。
講座を受講する場合は、ユーキャンかTACがオススメです。こちらの記事で講座の概要をまとめているので参考にして下さい。
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