この記事の内容
- 経理職で年代別に求められる経験を解説
- 未経験の人に関する不安を解消
この記事では、年代別に分類して求められる経験と入社後とのキャリアを解説します。転職前にあなたのスキルを理解しましょう。
この記事で解決できること
- 転職の時に各年代で求められる経理の経験が分かる
- あなたの経理経験の市場評価が分かる
経理は年代別に求められる経験を分類しやすい職種です。あなたが今経理として働いていて、私が解説するスキルが身に付いていなければ要注意でもあります。それでは解決していきますね!
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この記事を書いた人
20代で経理職で働くときの確認事項
20代の経理の転職について、次の3つの項目に分けて解説をしますね。
20代で経理職で働く時に注目する3つの項目
- 20代の経理に求められる経験
- 入社後のキャリア
- 20代の経理転職のまとめ
20代の経理に求められる経験
20代の経理の転職は日次業務の経験があれば有利になります。もちろん月次業務や決算業務の経験があればさらによしです!
日次業務を解説します。この業務経験があると面接でアピールできますよ!
①売掛金、買掛金の債権債務管理
②預金合わせ
③小口管理
④請求書発行
⑤固定資産管理
他にもたくさんありますが、主な日次業務を並べました。経理に配属されたら最初に担当する業務なので「経験したことある!」と思われたかもしれません。そうであれば転職を有利に進めることができます!
月次業務を解説します。この業務経験があると転職に有利です。
①減価償却費
②売上高、仕入高
③請求書の費用計上
④部門間振替
⑤人件費(給与、社会保険料)
企業によっては早い時期からこれらの業務を任されることがあります。処理の量も多くなるので、この業務を正しく行うことができれば、かなりのアピールになります!
さらに経験していると有利な業務があります。税務申告書作成の補助業務を経験すると税務に関する理解があるとアピールできます!
①減価償却一時差異集計
②有価証券に関する一時差異集計
③貸倒引当金に関する一時差異集計
④棚卸資産に関する一時差異集計
税金関係は税理士事務所で働く場合は早い段階から経験する業務です。20代で事業会社の実務と税務に関する知識があれば、企業から見るととても魅力的な人材ですよ!
入社後のキャリア
20代で入社をした後に重要になってくるのは責任者の年代です。責任者が40代の人であれば、今後は会社の役員になる可能性が高いので、あなたが経理の責任者をする可能性が期待できます。
中規模会社の場合は、社員の入社・退職が多く大規模会社に比べて幅広い経験が出来る可能性が高いです。そのような会社で働けば、あなたも一人で会社の経理を把握できるようになります。
責任者が30代であれば、しばらく経理の現場から離れない可能性が高いので、あなたは責任者の下でコツコツと業務をこなす可能性が高いです。
あなたが入社後に難しい業務を任せてもらえる可能性が高いのは、責任者が経理の現場から離れる事が必須になるので、組織体系は事前に確認した方が良いです。様々な要因でいつ転職をする必要に迫られるかわかりません。
たくさんの経験を積みたいのであれば、社員の出入りが激しい中規模会社で働くのが良いです。少しずつ経験を積みたい場合は、大規模会社で働くと丁寧に教えてくれる会社が多いです。
20代の経理転職のまとめ
経理部門に配属されると、預金合わせを担当することが多いです。
しかし預金合わせは、会社の状態を確認するとても重要な業務です。預金合わせをすると「会社で発生している売上や費用といった会社の経営成績」や「債権の回収や債務の支払いといった財政状態」を理解することができます。こういった経験があると20代の経理業務への転職は有利になりますよ!
経理という仕事は会社のお金に関わる仕事なのでミスをすることは許されません
もちろん他の職種でもミスは許されませんが、給与の支払いや税金の支払い等の従業員や社会にとって大事な業務があります。これらをミスすると社会的な信用を失います。
お金に関する業務は責任感がありますが、それ以上にやりがいがあります!お金に関する責任感を持ちたいというあなたにピッタリです!
30代の経理職で求められる経験とは?
30代の経理の転職について、次の3つの項目に分けて解説をしますね。
30代で経理職で働く時に注目する3つの項目
- 30代の経理に求められる経験
- 入社後のキャリア
- 30代の経理転職のまとめ
30代の経理に求められる経験
30代の経理の転職は日次業務と月次業務は経験していることを求められます。税務申告作成業務と連結決算の子会社側の入力経験があれば有利になります。
さらに親会社の連結決算の経験があればとても評価が高いです。わたしは上場会社の応募者の履歴書を見ていますが、30代でここまでの経験を持って転職をする人はほとんど見たことがありません。
決算業務(年次・四半期)を求められることが多いです
①利息などの経過勘定
②引当金全般(貸倒引当金・賞与引当金)
③税効果会計
④減損会計
⑤税務申告書作成(法人税・消費税)
⑥計算書類作成
こういった経験があると現職よりも年収が上がる転職が望めます。特に申告書の作成は税務を理解していると評価されますよ!
連結決算の子会社側の業務を経験していると上場会社で必要な業務を理解しやすいので転職に有利になります!ベンチャー系の上場企業への転職にも有利になります!
①関係会社取引管理
②固定資産等の増減管理
③未実現取引の管理
④公認会計士監査対応
関係会社取引は会社数が多い場合は大変な業務です。会社によって内部取引は親会社の処理に合わすなど簡便的な処理をしています。
公認会計士監査も子会社単位で行われます。親会社と同等の質を求められるので対応できる知識があれば評価されます!
さらに財務関係の経験があれば良いアピールポイントです!
①資金繰り作成
②予実管理
資金繰りの作成は、資金に余裕がある場合は差異が出ても大事には至りませんが、資金に余裕がない時は心臓に負担がかかります。
入金額が予定より少なかったりした場合資金ショートの可能性があるので・・・
予実管理はPDCAを行うのに必要になります。当初の売上が達成できなかったのはなぜか、費用が過大に計上されているのはなぜか等を検討して、販売方針は正しいか?無駄遣いはないか?等を検証することができます。
それを繰り返してあなたと会社は成長してきます!
入社後のキャリア
30代で経理職で働く場合は、担当者としての能力は即戦力を求められます。つまり、だれからも説明をされなくても過去の仕訳と根拠資料を見て理解する能力が求められます。
経理の資料は過去から継続して使われることが多く、内容が分からない箇所があっても「以前から記載されているので残している」と判断する人が多いです。
つまり、誰が使っているかわからない資料だけど関係者が多くて確認する事が出来ずに、ずっと残っている箇所です。経理の職場ではブラックボックスがあるので、解決することを期待されることがあります。
30代の転職は経理や財務の知識だけでなく、経理部門の問題解決をする能力が求められるんです。
30代の経理転職のまとめ
30代の経理職の転職は決算業務全般の知識が求められます。20代で単体業務を全て経験していれば、連結決算未経験でも転職できる可能性は十分にあります!
事業会社では会社に一人は単体業務をすべて経験している人がいます。経理に関わっている人で、単体業務を全て経験している人は少数なので「わたしは経験不足かも」と感じている人も、あなたの転職の可能性を知りたいのであれば、転職エージェントに申し込んで相談するのがいいですよ。
わたしは30代で転職をしました。当時の経歴は単体決算は経験していましたが連結決算はほとんど経験がありませんでした。それでも、一部上場企業の連結決算の担当者として転職が出来たので、不安があってもまずは行動するのが良いと実感しました。
40代の経理職で求められる経験とは?
40代の経理の転職について、次の3つの項目に分けて解説をしますね。
40代で経理職で働く時に注目する3つの項目
- 40代の経理に求められる経験
- 入社後のキャリア
- 40代の経理転職のまとめ
40代の経理に求められる経験
40代の経理の転職は「単体の知識」「税務の知識」「連結の知識」「マネジメントの経験」等幅広く求められます。どれかを深く経験するよりも、経理業務全般の知識が必要になります。
その中でも税務に関する知識は重要です。税務調査は定期的に、4つの調査にきます。
①法人税
②消費税
③源泉所得税
④印紙税
税調査の対象は主に経理責任者の方が行いますが、会社によっては顧問税理士に調査官との対応を委任したりします。税務調査の対応の経験があると、税務に関する見落としがちな論点も理解しているので転職にかなり有利ですよ。
連結決算業務はこれらがメインです。全て経験している人は少ないので、いくつか得意の分野を持っていると転職が有利です!
①連結精算表作成
②連結キャッシュフロー計算書作成
③資本連結
④固定資産未実現
⑤棚卸資産未実現
⑥全面時価
⑦内部取引調整
⑧表示組替
とくに資本連結は会計士の試験を合格した人でも、実務の中で経験を積んでいく人が多い分野です。連結決算業務はIFRS基準と日本基準で異なる論点があるので注意が必要ですよ!
開示業務はかなり幅が広いので、一部の項目を経験した事があればアピールできます。作成する開示書類は主に3つです。
①決算短信
②有価証券報告書
③四半期報告書
中企業の上場企業であれば一人で作成する企業があります。注記関係でも得意な分野を作ると面接で有利になりますよ!
これは経理業務に限ったことではありませんが、メンバーの業務指導含むマネジメントの経験がある人は評価されます。
入社後のキャリア
40代の転職に成功すると、いままでの経験をいかして経営に携わる機会が多くなります。経理部だけでなく管理部門の責任者になる人も多く役員になる人も多くいます。
経営と経理は別物で、経理はルールがありますが経営はルールがありません。経理で評価されても経営で評価されるとは限らないので、うまく出世できるかあなた次第です。
40代で挫折をすることは辛いですが、これからは70歳になるまで働く可能性が高いです。どんどん挑戦をして、失敗をして成長をしていきましょう!
40代の経理転職のまとめ
40代の経理は求められる範囲が広くなります。転職をする場合は、一つの分野に深い知識があるよりも、広い知識が求められます。
その理由は責任者は経理に関する幅広い知識が必要になるからです。40代になってから経理に関する新しい分野の経験をする時間はありません。簿記の試験で習うような仕訳はすぐに答えれなくても、本を見て理解できる知識は必要です。
経理にだけに限りませんが、40代になるとPCの知識が時代の流れに追いついていない人が多いです。経理部門で働くにはPCの知識は必須です。経理の知識と同じくらい新しい情報を収集する必要がありますよ!
会社全体の管理をすることになるので、責任が伴いますが、やりがいはとても大きいです!
経理が未経験の場合は転職に影響するか?
結論として問題ありません!
20代は経理未経験でもそれまでの経験や志望動機をうまく伝えることができれば転職できます。30代と40代は転職先で求められている知識がない場合は不安かもしれません。
しかし企業は全ての条件を満たす人材を採用できるのは難しいことを知っているので、あなたの今までの経験を十分にアピールできれば、未経験の業務でも任せてみたいと感じてくれます!
わたしも転職を希望する人の履歴書を見たことが何度もありますが、求めている全ての業務を満たしている人はほとんどいません。満たしていた場合は、企業が望んでいる希望年収よりも高い場合が多いです。
あなたが魅力的に感じる企業があって、もし経験が足りないと感じれば多少年収が減少しても、経験を積んで企業に貢献ができれば年収は上がっていきます。しかし、いくら貢献しても正しく評価してもらえずに年収が上がらない場合もあります。
その時は、あなたは以前の転職よりも高い経験を積んでいるので、さらに幅広い企業にの中から就職できるかもしれません!
わたし30代で転職活動して魅力を感じた企業に応募を考えました。その企業は上場企業の連結の知識が求められ不足していることが明らかでした。「どうしようかな」と思いましたが、業務内容に魅力を感じたので「挑戦してみよう!」と思い応募をしました。
結果、それまでの経験と連結業務の基本的な知識を評価してもらえて、年収は会社の希望した提示額で内定できました!
「年代別の経理で求められる能力」のまとめ
ここまで読んだ方は、もしかすると「興味はあるけど、知識が足りなくて迷惑をかけるかも」と思うかもしれません。
しかし採用してくる人も履歴書を見て、あなたならここまでは知識をいかせて、ここからはしっかり教えていこうと前向きに考えています。
私も苦労しましたが、今まで経理をしてきた方は真面目な方が多いので、転職をして徐々に知識がついて自信がつきますよ!
現在はコロナの影響で求人が少なくなってきていますが、この状況で採用を進めている企業は成長企業の可能性が高いです。
転職サービスを利用するとアドバイザーの方から、あなたが心配している内容を親身に相談になってくれます。
あなたの経験を振り返ることで、将来像を描くことができるいい機会になるので、興味があれば転職サービスに申し込んで相談するのも良いと思います!
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