この記事で解決できるお悩み
この記事を書いた人
経理への転職は経験者でも希望通りに進まない場合が多いです。
その理由は様々あり、経理業務はどこの会社でも同じに感じますが、実際は必要となる知識が異なる場合があるからです。
『経理経験者』『経理未経験者】の両方の場合を想定して、どのように転職活動を進めれば良いかをしていきますね!
経理の平均年収
経理の仕事は専門職ですが、事務職でもあるため年収が低いイメージがあります。実際はどうでしょうか?
マイナビが2021年版の『309種の職種別年収平均ランキング』を公表しました。経理が他の職種に比べて低いか見てみましょう。
経理の平均年収ランキング
職種 | 平均年収 | 順位(全309種) |
会計・税務 | 575万円 | 62位 |
経理・財務 | 502万円 | 152位 |
『会計・税務』は会計事務所と税理士事務所で働く場合の年収で『経理・財務』が一般企業で経理として働く場合の年収ですね。
多くの場合は一般企業で経理として働く場合が多いので『経理・財務』の年収で考えていきましょう。
経理の平均年収は標準
マイナビの職種別平均年収ランキングの全体の平均年収は554万円です。経理は502百万円なので平均年収に満たないですね。
それでは『経理の年収は低い』という結論になるのでしょうか?
『経理の年収は低くない』が答えです。
それは『経理・財務』の職種で担当する業務は、経理事務の仕事から税務の知識が必要な仕事まで幅広い範囲だからです。
- 経理事務:年収は低い
- 税務業務:年収は高い
経理業務は幅広くあります。決算業務の経験があれば平均年収ど同じくらいの年収と考えて良いでしょう。
※『経理の年収を詳しく知りたい』という方は、以下記事で読んで下さいね。
>>【経理の年収を上げる行動はこれだ!】経理の年収が低いか検証
経理におすすめの転職方法
経理で転職をする方法は主に2つあります。
経理の転職方法
① 転職サイトを利用
② 転職エージェントを利用
この2つは名称は似ていますが役割が全く異なるんです。転職の結果にとても影響しますよ。
違いを理解しよう
転職サイト:自分で探す
転職エージェント:プロがマッチング
違いを理解して転職活動をする必要があるので、それぞれを解説しますね。
方法①:転職サイト
『転職サイト』はリクナビNEXTやマイナビ転職に登録をして『自分で転職先を探す』方法です。
『転職サイト』の特徴は3つあります。
『転職サイト』の特徴
① あなたが見つける
② あなたが応募する
③ あなたが決める
転職先は誰かに紹介してもらうのではなく、転職先は自分で探したいという人に適した転職方法です。
企業側の心理を解説します。企業側は求人期間に応じて支払いをするので、その期間内に必ず人材が欲しい場合に利用しています。
あなたと企業のタイミングが重要
企業側は『人材が欲しいタイミング』と『あなたが応募したタイミング』がマッチすれば面接の機会を得ることができる
ただ求人サイトの求人数はとても多いので、あなたが働きたいと考えている企業を見つけれない可能性があります。
さらに、あなたが働きたいと感じた会社の雰囲気は面接でしか知る機会がありません。
あなたが全てを決めるので、転職後の不安や不満を相談する人がいません。少しリスクのある転職活動になりますよ。
方法②:転職エージェント
『転職エージェント』はリクルートエージェントやマイナビAGENTに登録をして『プロにマッチングしてもらう』方法です。
『転職エージェント』の特徴は3つあります。
『転職エージェント』の3つの特徴
① エージェントがあなたに提案
② あなたが応募を判断
③ あなたが決める
わたしは転職エージェントに登録をして現在の会社で働くことができました。
わたしは転職サイトも利用した経験がありますが、応募したい会社の情報や雰囲気が分からないので決断できなかったんです。
正しい情報か判断できない
会社の情報や雰囲気は会社ホームページやSNSを見ても『本当かな?』と疑問に感じる
そんな決断できない状況を『転職エージェント』は解決してくれました。
『転職エージェント』は担当者ごとに転職者を求めている企業から依頼を受けて、あなたに企業の情報を提供してくれます。
転職エージェントは仲介者になる
あなたが転職エージェントに申込後、各担当者があなたの希望を確認して企業とマッチングする
『転職サイト』と『転職エージェント』の違いをまとめました。
転職に必要な作業 | 転職エージェント | 転職サイト |
求人会社を見つける | 転職エージェントが紹介 | あなた自身 |
応募先会社の情報 | 転職エージェントが紹介 | あなた自身 |
応募先会社との面談日程 | 転職エージェントが仲介 | あなた自身 |
給与の相談 | 転職エージェントが仲介 | あなた自身 |
転職に必要な手続きの多くを転職エージェントが対応してくれます。なぜここまで対応してくれるのでしょうか?
『転職エージェント』はあなたの転職が成功したときに、年収の約30%を求人会社から報酬として受け取るからです。
成果が担当者の評価に結びつくので、親身になって相談を受けてくれます。人気の『転職エージェント』をまとめたので転職の時はぜひ利用してくださいね!
公式転職エージェント | 特徴 | 求人件数 |
MS-Japan | 管理部門エージェントNo.1 | 管理部門の求人4000件超 |
リクルートエージェント | 転職支援実績NO.1 | 20万件以上の非公開求人 |
ジャスネットキャリア | 会計、税務、経理の専門 | 5000社超のクライアント |
doda | 日本最大級の求人数を掲載 | 非公開求人を含む約10万件 |
※『転職エージェントを詳しく知りたい』という方は、以下記事で読んで下さいね。
>>【転職では必須】経理未経験への転職はエージェントを利用しよう!!
経理転職者の転職が難しい理由
経理への転職は経験者が有利とされています。しかし経理転職者でも転職が難しい場合があるんです。
意外かもしれませんが、わたしが転職活動で感じた経理経験者の難しさを2つ解説しますね。
理由①:経験業務が少ない
わたしは2回転職活動をして、1回目は転職先が決まらずに断念をしました。応募先で求められている経験が不足していたんです。
不足していた経験は『財務会計』の経験はあったのですが、『管理会計』の経験がなかったんです。
仕事をしているときに『これは財務会計』『これは管理会計』と意識することは無かったので経験が無いことに気づいていませんでした。
自分の経験に気づかない
経理経験者の転職活動で感じることは『経験したことが無い経理業務がたくさんある』
わたし自身、転職活動時は一人で申告書作成までの業務を経験していましたが経験不足だなと実感しました。
そして『管理会計』を経験したくて求人先に申し込んだのですが、最終面接に不採用となったんです。
理由②:規模で業務が異なる
わたしの2回目の転職活動は会社の規模が何倍も大きい会社に申し込みました。現職の会社です。
1回目の転職活動から新しい経験として『連結会計』の基礎的な知識と実務を経験しました。
応募したい会社があり必要な基礎知識はあると感じていました。しかし会社の規模が違いすぎて、採用は難しいと思いながら申し込みをしました。
最終面接まで進み、結果は『採用』でした!。嬉しい気持ちと『なぜ採用されたか?』が疑問だったので、入社した後に担当者に理由を聞きました。
採用の理由はシンプル
理由は『この会社で必要な知識があって、印象も良かったから採用しました』と教えてくれた
わたし自身、会社の規模が違う場合は必要な知識も違うと勝手に思い込んでいました。
現在では仕事の評価を得られているので『ある程度の経験と知識』があれば会社の規模に関係なく活躍ができると実感できました。
基礎的な知識がとても重要
ある程度とは小さい規模でも『税務会計』や『連結会計』を基礎から経験した場合は高い評価を得ることができる
転職はまず挑戦することが大事なので、転職を考えている人はまず行動しましょう!
経理経験者の転職のコツ
経理経験者も転職の仕方によっては難しくなることを解説しました。
経理経験者が転職する時のコツを、わたしの経験を踏まえて3つの転職例を解説しますね。
転職例①:新しい仕事をする
わたしは転職の1回目の時は、上手にステップアップ転職ができませんでした。
しかし現在の会社で経理を採用をする時に、経理未経験で応募してきた場合でも書類通過して面接をする場合があります。その理由は2つあります。
未経験でも魅力に感じる応募
① 欲しい年代からの応募
② 他の経歴が魅力的
求人を募集する側で感じることが、必要な年代からの応募がないことです。知識は身につけれますが、年代はコントロールできません。
企業がどの年代を求めれているかは応募する側では分かりません。なので未経験の業務でも採用されるチャンスがあるんです。
転職をした後に新しい経理業務を覚えれば、経理業務の経験を増やすことができますよ!
転職例②:業種を変える
転職で業種を変えるメリットは3つあります。
職種を変えるメリット
① 年収の増加
② 休日の増加
③ 働き方の変化
どの職種でも事情は同じですが、同じ仕事をしていても業種によって年収は大きく異なります。
年収が異なる経験はわたし自身の経験だけでなく、マイナビ転職の『110種の業種別のランキング』でも解説をしています。
転職で業種選びは重要
業種によって従業員の給与が異なる理由は『業種によって収益性が異なるから』
サービス業は年収が低く、外資系は年収が高いイメージがあります。実際に飲食業や介護業などのサービス業は年収が低く、金融系やコンサル系は年収が高いです。
休日についても人間の代わりができないサービス業や運送業は休日が少ないです。さらにこれらの業種は現場に行く必要があり、リモートワークができません。
会社の雰囲気が影響する
『経理は現場に行く必要が無いのでは?』と考えれるが、現場で働く人がいるので経理も出勤する風習がある
会社全体で現場に行く必要がない業種で働く事ができれば、経理も現場に行く必要がなくなります。業種を変えることは、転職では重要な要素になりますよ。
※『職種ごとの年収が知りたい』という方は、以下記事で読んで下さいね。
>>【年収を上げる行動はこれだ!】なぜ経理の平均年収は低いのか?
転職例③:会社規模を変える
経理業務は会社の規模によって業務内容や難易度が大きく異なります。
規模によって経理業務は次の分類ができますよ。世間のイメージ通りですね。
規模ごとの経理業務
大企業:業務を細分化して担当
中小企業:経理以外の業務も担当
『転職例①:新しい仕事をする』で解説しましたが、会社規模を変える理由も似ています。
『中小企業』から『大企業』へ転職をすると次の変化があります。
中小企業から大企業に転職
『広く浅い業務』→『狭く深い業務』
業務の幅は狭くなりますが、ある期間をすぎると別の業務を担当します。時間をかけて全ての業務を深く理解するイメージですね。
『大企業』から『中小企業』へ転職をすると次の変化があります。
大企業から中小企業に転職
『狭く深い業務』→『広く浅い業務』
大企業から中小企業へ転職する場合もあります。この場合は大企業の経験を活かして、転職先で責任ある立場で幅広い業務に関わる場合ですね。
人によっては一つの業務ではなく複数の業務を同時進行で進めたい人がいます。そんな人は大企業の限られた業務では退屈に感じてしまいます。
何が正しいかの答えはないので、あなたの仕事にやりがいを感じる会社を選択するのが良いですよ。
経理未経験者の転職が難しい理由
どの職種でも未経験業務への転職は難しいです。求人で『未経験者歓迎』と見かけることがありますが、経理の募集はそれほど多くありません。
経理未経験者の募集が他の職種に比べて少ない理由を2つ解説しますね。
理由①:専門的な仕事内容
経理は財務諸表を作成するために簿記の知識が必要となります。
書類整理や請求書発行などの業務で簿記の知識が必要ない業務もありますが、いずれは簿記の知識が必要になります。
簿記の知識は必須
簿記の知識が必要ない業務は年収が低くなる
簿記の知識を測る上で代表的な資格の日商簿記は1級〜3級まで区分されていて、実務では日商簿記2級の知識があると実務で活かすことができます。
日商簿記2級の合格までに必要な学習時間は約300時間と言われています。毎日2時間隔週すると5ヶ月程の学習期間になりますね。
士業を除けば、働くために必要となる知識が多い職種になりますよ。
※『簿記の学習に興味がある』という方は、以下記事で読んで下さいね。
>>【Youtubeで学習】簿記3級の学習でおすすめユーチューブを解説【厳選5チャンネル】
理由②:即戦力が欲しい
会社が経理の求人をする場合は、入社後に即戦力として働くことを期待しています。
さらに経理はデスクワークなのでPCに付随するたくさんの知識が必要となります。
簿記以外で必要な知識
① 会計ソフトの操作
② PCの知識
③ その他ツールの操作
未経験の場合はPCに付随する基礎的な知識を教えながら、業務に必要な知識を教える必要があります。
経理は教えることが多い
閑散期であれば良いが、急な退職で求人した場合は教える時間がほとんどない
近年の働き方は、一つの会社で長く働くよりも『自分自身が働きたいと感じる会社で働く』という風潮があります。
以前であれば経理の退職者は少なかったですが、近年の働き方から急な退職の求人の方が多くなっているんです。
急な退職の影響で『経理未経験』よりも『経理経験』がある応募者を優先して採用する場合が多いですよ。
経理未経験者の転職のコツ
経理未経験者が転職活動を成功させるにはコツがあります。
経理で転職したい気持ちであふれていても、会社に伝えれなければ転職は成功しません。
わたしの経験から『会社側から見た経理未経験者の採用』で好印象に感じる例を3つ解説しますね。
転職例①:簿記を学習
『理由①:専門的な仕事内容』でも解説をしましたが、経理の仕事は簿記の知識が必要になります。
経理未経験から転職するには簿記の学習は必須です。ただし簿記の資格の取得まで必須ではありません。
経理未経験の簿記の重要性
簿記資格を学習:必須
簿記資格を取得:あれば良し
簿記を本当に学習しているかは、面接の質問で判断することが出来ます。なので噓をつく事は出来ません。
でも、簿記を学習する理由は入社した後にスムーズに仕事ができるよりも重大なことがあります。
それは『あなた自身が経理の仕事に向いているか?』を判断するためです。
趣味でも仕事でも同様ですが、初めての挑戦が自分に適しているかは分かりません。簿記の学習が肌に合わなければ経理が向ていない可能性が高いんです。
経理で働きたいと感じたら、まず最初に簿記の学習から始めてみましょうね!
あなたが20代であれば面接で好印象を与えることが出来ます。※『20代の転職を詳しく知りたい』という方は、以下記事で読んで下さいね。
>>【後悔しない転職】20代が経理未経験の転職が可能な理由は?
転職例②:開示資料を見る
あなたが上場会社の経理に興味があるとしましょう。
上場企業の経理へ転職で最も有効な方法が、その会社の『決算短信』を確認することです。
上場会社の財務諸表は『TDnet(適時開示情報閲覧サービス)』から決算短信を閲覧することができるんです。
決算短信はその会社で重要な3つの情報が集約されています。
- 経営成績の概況
- 財務状況の概況
- キャッシュ・フローの概況
これらの3つの情報を理解することが出来れば、その会社の『現在の状況』と『今後の方向性』を理解することできるんです。
決算短信を理解できると会社の理解をアピールできるだけでなく、面接官にとてもインパクトを与えることが出来ます。
その理由は、決算短信の作成は経理と総務で作成する場合が多く、一人で決算短信の内容を理解している人はほとんどいません。
アピールになる理由
経理の経験があっても、決算短信を理解するのは難しい
経理の経験がなくても安心して下さい。決算短信の文章は会社の業界について知識があれば理解できるんです。
経理未経験として面接する人が、決算短信を熟知していれば面接で落とされることはないでしょう。
※『上場会社について詳しく知りたい』という方は、以下記事で読んで下さいね。
転職例③:行動をする
『転職例①:簿記の学習』と『転職例②:開示資料を見る』ことをおススメしました。
転職で一番重要なことは『行動をする』ことです。
簿記の学習も大事ですが、まずは企業に応募することが重要です。企業を決めて開示資料を見ることも重要ですが、企業に応募することが重要です。
どこの会社にでも『転職をしたい!』と言葉に出している人はいますが、実際に行動をする人はごく少数です。
転職活動は受動的では成功できないので、能動的に行動することを心がけましょう。おすすめの転職エージェントを4つ紹介するので登録して下さいね!
公式転職エージェント | 特徴 | 求人件数 |
MS-Japan | 管理部門エージェントNo.1 | 管理部門の求人4000件超 |
リクルートエージェント | 転職支援実績NO.1 | 20万件以上の非公開求人 |
ジャスネットキャリア | 会計、税務、経理の専門 | 5000社超のクライアント |
doda | 日本最大級の求人数を掲載 | 非公開求人を含む約10万件 |