経理の実務

【絶対に真似はダメ!】経理で横領する事は可能か?ベテラン経理が実体験を元に徹底解説【私はしません!】

横領は可能か?

 

この記事で解決できるお悩み

 

この記事を書いた人

ぷらいむ
わたしは経理を15年担当している中で、何度か横領の現場に遭遇しました。

横領が発生するのは『横領する人』『組織の状態』が、最悪の状態で組み合わさった時です。実体験を交えて解説しますね!

 

先に伝えておくと、わたしは横領をしたことがありません。しかし様々な業種の経理をしていた経験から「店舗のお金を盗難」「会社の備品を転売した」「会社の預金口座を作って取引先に入金を指示する」などの現場に遭遇をしました。

 

そこで感じた事は、最初は軽い気持ちで横領してみたけど会社にバレないので回数が増えて金額の単価も増えて、最終的にバレるといった流れでした。

 

わたしは監査法人の監査や税務調査の対応をしていおり、正しくチェックが入ればその時点で横領は発覚する仕組みになっています。テレビでニュースになる金額の大きい横領は、あきらかにチェック体制に不備がある状態です。

 

横領が発生する事は「する人」も「される人」も誰もが不幸になります。不幸にならないために、横領は必ずバレる事実を私の経験から解説していきますね!



日本の横領の件数

ぷらいむ
日本でどのくらいの横領件数があるか知っていますか?法務省の犯罪白書にまとめがあるので紹介しますね

犯罪白書
索引:犯罪白書

 

横領として認知されている件数は過去10年間を比較すると年間で1,500件〜2,500件くらいです。そのなかで被害額は幅が広くて、50億円〜200億円の間を推移しています。

 

年間で2,000件の横領があるとすると1日に5件の横領が発生しているので多く感じるのではないでしょうか。

 

さらに言えば認知されている件数だけなので、実際はもっと件数が多いはずです。横領は身近に行われているかもしれません。

 

横領の3つの心理【不正のトライアングル理論】

横領

ぷらいむ
横領をする人の心理はW・スティーブ・アルブレヒトが体系化した「不正のトライアングル理論」が最も有名です。

 

この不正のトライアングル理論は監査実務において国際的にも広く利用されており、不正について学ぶ人間であれば、誰もが耳にする理論です。

不正のトライアングル理論の3つの輪

  • 動機
  • 機会
  • 正当化

 

まずは「不正のトライアングル理論」の3つの輪を解説しますね。

心理①:横領をする動機【きっかけ】

本人が不正を行う「動機」や「きっかけ」を表します。横領をする人の動機は様々あるので、主な4つを解説します。

 

  1. 遊ぶお金が欲しい
  2. 日常生活が困難
  3. 業務に対するプレッシャー
  4. 会社に対する復讐

 

とてもシンプルなので文章から内容が理解できると思います。それでは簡単に解説しますね!

 

①遊ぶお金が欲しい
一番多い理由は「遊ぶお金が欲しい」です。これはドラマでも多くて、あなたもイメージをしたことがあるかもしれません。ここには飲食を伴うお金以外にも、プランド品を購入するためのお金も含みます。

 

②日常生活が困難
継続的に働くことが困難な病気になり定期的に収入がない場合は、日常生活が困難になります。生活が困難に場合は行政に相談をして一時的にお金を借りたり、生活保護になるという選択肢があります。しかしそういった行政のセーフティーネットを利用せずに、会社のお金を横領する場合があります。

 

③業務に対するプレッシャー
日常的な業務でプレッシャーを感じている人は、正しい判断ができなくなり横領をすることがあります。なぜ正しい判断ができなくなるかは、プレッシャーを感じて夜になっても目が冴えてしまい正しい睡眠ができない場合が多いです。

 

睡眠はとても重要で、人間は寝る時間が少ないと頭の中のモヤモヤが整理できなくなり、通常では考えられないような行動をとってしまいます。

 

④会社に対する復讐
世の中や会社に対する不平不満がストレスとして溜まって、ストレスを発散するために横領をして発散している人もいます。会社にバレると捕まるので「横領していることもわからないのか」などの暗に会社に対して陰口をするイメージです。

心理②:横領をする機会【環境】

「機会」はその気になれば不正を行うことができる環境を表します。主な3つの環境を解説しますね!

 

  1. 出金に関する決済を一人で行なっている
  2. 備品の在庫管理をしていない
  3. 営業先に対する強い影響力がある

 

会社が本来するべき業務を怠っている状態ですね。それぞれ解説をしていきます。

 

①出金に関する決済を一人で行なっている
少人数の会社であれば、一人の業務として送られてきた請求書を確認して、支払いの決済をする場合があります。

 

一人で支払いの決済をしていることが重要で、大企業であれば必ず申請者が申請をして決済者が決済をする流れがあります。一人でお金の管理をすると、どんな支払いもできてしまいます。

 

②備品の在庫管理をしていない
会社にはたくさんの備品や在庫があります。正しく管理していないと転売をしても減っていることに気づきません。「気づかれないのであれば少し位なら」と思って横領が発生する可能性があります。

 

③営業先に対する強い影響力がある
後述しますが、営業先に強い影響力があると取引先からの入金先を、いつもとは違う口座に分けて入金をしてもらう事ができます。ここでのいつもとは違う口座は、担当者が秘密裏に会社の口座を開設した口座です。

心理③:横領をする正当化【不安定な心理状態】

「正当化」は動機にもありましたが「今の自分の状況であれば横領をするのはしょうがない」と正当化をする事、もしくは倫理感の欠如や行動が適切であると正当化する姿勢など、不正への抵抗が低い心理状態であることを指します。


①一時的にお金を借りていてすぐに返すから大丈夫

②友人が横領をしていたので自分も大丈夫

③会社の役員は会社のお金を無駄遣いしているの大丈夫

自分勝手な考えですね。冷静に考える事ができれば間違いに気づきます。それぞれ解説をしていきますね!

 

①一時的にお金を借りていてすぐに返すから大丈夫
個人的な理由で発生した急な出費でお金が足りなくなって、少しの間だけ会社のお金を黙って借りようとする心理です。この時は自分の給料の範囲内で横領をしますが、だんだん金銭感覚がおかしくなって、自分の給料の範囲を超えて横領をしてしまいます。

 

②友人が横領をしていたので自分も大丈夫
友人が横領をしていて会社にバレないと聞いた事があり、自分も大丈夫だろうと安易に考えてしまう事です。実際は「どのようにして横領が発覚するか?」の仕組みを考えると横領をするという選択肢はないのですが、知らない人がほとんどです。

 

③会社の役員は会社のお金を無駄遣いしているの大丈夫
「自分はこんなに頑張っているのに給料が上がらないけど、役員は高級車を何台も持っていて無駄遣いをしている」などの会社に対する金銭的な不満を持っている場合です。自分は横領がバレてもいいという心理で始めてしまう人がいます。

 

これらは全て自分に都合の良い理由をこじつける「考え方」と「心理」を持っている人が不正を働いてしまうのです。多くの人は「もっと多くのお金が欲しい」と感じています。そしてこの欲望を満たすために横領をする人がいます。

 

横領は今までと桁の違うお金が手に入ります。正しく表現すると「お金が手に入ったように感じる」ですね。そのお金で今まで経験をしたことがない豪遊ができて、非日常的な生活ができます。

 

そして一度味わうと、簡単に抜け出すことができません。負のループに陥ってしまいます。次はどのようにして横領が発生するか、その手口を解説していきますね。


どんな手順で横領が発生するか?【3つに分類します】

横領発生

ぷらいむ
あなたは横領がどのような手順で行われているか知っていますか?

 

私は横領の全てを知っている訳ではありませんが、何度か横領の事実を見つけた事があるので体験談から解説しますね。

 

会社での立場を3つに分けて解説をします。

横領をする人の3つの立場

  • 経理、財務
  • 役員
  • その他

横領をする件数が一番多い部署は経理、財務です。やはりお金を動かしている部署なので、横領をする機会が増えてしまいます。また、役員の立場になると会社でできる権限が増えるので、横領につなげる事ができます。

 

それぞれの立場に分けて解説していきますね!

手法①:経理、財務に関わる業務担当者

企業でお金を決済する流れは金額の多さや会社の規模によって様々です。

 

一人で支払いの決済をすると、その人が自由に会社の支払いができてしまうので、存在しない相手先に支払ったと虚偽の支払いをすることができます。実際の横領の手口を簡単に解説しますね。

 

①預金口座から出金・支払いをする

出金や支払いの権限があると、お金を自由に使う事ができます。支払った時の経理処理は仮払金や立替金にしてしばらく残しておいて、どこかのタイミングで費用計上したり、大胆な場合は支払った時に費用計上する方法があります。

 

これは出金や支払いの権限があるだけでなく、損益計算書の作成に関しても権限があるとさらに横領がしやすくなります。つまり、仕訳を入力して承認する権限ですね。さらに社長が利益の計算をする事ができない場合は、誰も不明な費用に対して疑問を持ちません。

 

この場合だと一度横領をすると、止める事ができなくなる場合が多いです。

 

②外部の架空のコンサル会社と契約をする(したとする)
自由に出金や支払いに関する権限があっても、引き落とす回数が多ければ通帳を見られてしまうと不審に感じられます。

 

別の方法として、働いている会社と架空の会社でコンサル契約を締結して、架空の会社に毎月定額を支払う流れを作れば支払いが目立つ事はありません。しかもコンサル契約なので成果物として目に見えなくてもバレる可能性が低いです。

 

架空の会社と商品を購入する契約を締結した場合は、会社に成果物が残らないのでバレる可能性が高いです。

手法②:役員として管理部門の責任者をしている

役員になると会社の銀行口座を自由に作れる場合があります。銀行口座を作れると取引先にこんなお願いができます。

 

「あなたの会社から多くのものを仕入れるから、キックバックとして指定する銀行口座に振り込んでくれ」

 

キックバックとは仕入れ先に対して、代金の一部を返金する取引です。この場合は実際にお金の流れもあります。この時に指定をする銀行口座が、会社に内緒で開設した銀行口座です。これが成立するとキックバックの金額が多いほど横領の金額が大きくなります。

手法③:その他の部署

経理、財務以外のお金を扱わない部署でも横領をする事ができます。

 

会社の備品や在庫を転売する方法や、切手や収入印紙を管理している人が転売をする事ができます。

 

また会社で使わなくなった備品や在庫があった場合、処分を任された場合は個人の取引で自由に処分できます。会社説明会などで配布するスマホのバッテリーが在庫としてある場合、在庫数を数えていない場合は横領してもバレません。

 

飲食業であれば収入印紙は店舗で管理をしているので、横領する事ができます。会社では何らかの形で会社の所有物に触れる機会があります。会社の所有物を私的に使って利益を得た場合は全て横領になるので注意をしてください。


横領が発覚する方法【2つの手口を解説】

横領発見

ぷらいむ
ここまでで解説した横領の応報ですが「バレずにできるのでは?」と感じたかもしれません

 

結論から言うと、バレる可能性がかなり高くリスクがとても大きいです。バレた場合は横領したお金を全て返済をしてクビになります。会社の恩赦で刑事事件にさせない場合がありますが、刑事罰に罰せられる可能性もあります。横領がバレるのはどんな理由か?

  • お金に関する横領
  • 備品などのモノに関する横領

この2つの場合を例に、横領がバレる理由を解説していきますね。

発覚①:お金に関する横領

上場企業であれば、定期的に監査法人の確認が入ります。その時のお金に関する確認事項があります。

 

監査法人が指定した書式で金融機関に「残高確認書」を送付すると、預金や借入に関する情報を金融機関が記載して返答してくれます。そこで預金残高が一致していない場合や、認識していない預金口座があると、他に間違いがないか徹底的に調べます。

 

また、損益計算書の各科目の内訳の確認があり、不明な取引があれば内容を確認して請求書を確認する事があります。ここで監査法人が「この請求書はこの会社の実態には関連性がないな...企業の取引と乖離しているかもしれない?」と感じれば。他の担当者に確認をしたり、最後に経営者に対して監査報告をするので、そこで質問をします。

 

社長が把握していない取引があれば、横領の可能性があるので徹底的に調べ上げられてバレてしまうでしょう。

 

横領が会社全体で行われていた場合はどうする事ができませんが、小陣屋グループで行われていた場合はいろんな部署へのヒアリングで整合が取れないと感じた時は、詳細に確認をするので横領がバレることになります。

 

中小企業であれば、監査法人の監査の対象外になるので社外のチェック機能が働きません。「それであれば、社内でバレなければ発覚しないのでは?」と思うかもしれません。しかし横領は税務署が黙っていません。

 

税務調査は数年に一度行われます。税務調査が行われた時は「架空で費用が計上されていないか」「売上を少なく計上していないか」を重点に調査します。横領で会社の経費として処理されていた場合は、会社の経費として認められないため追加で納税が必要になります。そのため税務署は横領を見逃さないのです。

 

ちなみに税務署は監査法人よりも細かく帳簿を確認します。税務署の人は「帳簿に間違いを探す」姿勢で確認するので、バレないようにするためには個人のレベルでは不可能でしょう。

発覚②:備品などのものに関する横領

備品関連については、在庫を管理していない目立たない備品を横領したときは、発覚する事は難しいです。「そういえばあの備品はどこだろう?」と誰かが疑問にもって追求するとすぐにバレるのですが、普段気にしていない備品日対して疑問に持つ事はありません。

 

ノベルティグッズなども大量に購入をして1つだけ持って帰った場合はバレないと思います。実際は感覚が麻痺をして持って帰る数が多くなっていってバレる事が多いです。


横領、不正が起こらない体制を作る

横領させない

ぷらいむ
ここまでで横領が発生する手順を解説しました。そこで「事前に横領を防ぐ方法はあるのか?」と感じると思います

 

最初に解説をした横領をする心理の3つが起こらない体制を作る事が重要です。横領をする3つの心理を思い出しましょう。

不正のトライアングル理論の3つの輪

  • 動機
  • 機会
  • 正当化

これら3つが重なり合ったときに横領が発生すると考えられています。なので、それぞれの状態にならないようにする体制が重要になります

対応①:動機を抑えよう

動機は遊ぶお金が欲しかったり、会社に対する復讐であったり、社員個人の考え方に依存します。個人の考え方を変えるのは難しいので、採用の段階で問題を起こしそうな人を採用しない事が需要になります

 

もしお金遣いが荒い、何かあると人の責任にする社員を採用してしなった場合は、お金に関する部署に配属する事は避ける必要があります。

対応②:機会を作らない

機会は「横領をするチャンスがあるか?」と言う事です。具体的には一人で支払いの決済をしていたり、在庫の管理を正しく実施していない場合です。

 

この状態は横領が起こる以前の問題で、支払い金額や在庫金額を間違う可能性が高いですね。

 

基本的には企業を運営する場合は、申請者がいて承認者がいるという流れが必要になので、一つの業務に対して二人以上が関わる必要があります。これをするだけでも「誰かに見られている」と意識が働くので間違いが減って、横領をしようとする気が起こらなくなります。

対応③:正当化しない

正当化も動機と同じく個人の考え方に依存します。

 

「一時的にお金が足りなくなって、すぐに返すから会社の金を借りよう」という発想は普通は思いつきません。お金遣いが荒くて、正しい判断ができなくなっている状態です。

 

一緒に仕事をしていく中で、すぐに他人に責任をなすりつけたり、お金に対してズボラである事がわかればお金に関する業務から外すべきです。


横領の実例【わたしの実体験】

実体験

ぷらいむ
わたしの経理経験15年の中で、何度か横領の現場を発見しました。正直、知りたくなかったなというのが本音です

 

次に私が目の当たりにした横領の実態を「不正のトライアングル理論」と合わせて2件紹介しますね。

実例①:小口現金の横領【経理担当者が横領】

私が親会社の社員として、子会社の経理をしていた時に発覚した横領です。

 

私が子会社の経理事務から小口資料を集めて仕訳の登録をしていたのですが「小口現金で使っている預金残高」「銀行から送られてきた預金残高」が一致していませんでした。経理事務からは小口現金で使っている預金資料はコピーをもらっていました。嫌な予感がして通帳の原本を下さいと依頼をしたら通帳原本を手渡されて、その人はすぐに帰ってしまいました。

 

その後に私は席に座って通帳を確認すると、送られてきた通帳のコピーと通帳原本の内容が異なっており、よく見ると通帳のコピーは不自然なところがありました。

 

なんと預金残高が加工されている事が発覚しました。

 

その次の日に子会社の社長に報告をしましたが、経理事務の人は通帳を渡してくれた次の日から出社しなくなりました。「もしかして行方不明になってしまうのでは」と不安に感じましたが、その人は独身だったので両親に連絡をして最終的には両親が立て替えて返金をしてくれました。金額は30万円ほどでした。

 

しばらくして経理事務の人から両親に連絡があったので会って話をして、お金は返金してくれたので退職という形で幕引きをしました。

 

この横領を「不正のトライアングル理論」に基づき解説します。理由とはとてもシンプルです。

 

動機
夜の街で遊ぶお金が欲しかった

 

機会
小口現金の管理と報告を一人でしていた

 

正当化
一時的に小口現金を私用して給料が入ると補填をしていたが、出費の方が多くなり補填が追いつかなくなった。

 

これは私が直接担当した会社だったのでよく覚えています。普通に話をしていた人なのでショックでした。横領を一番身近に感じた瞬間でした。

実例②:銀行口座を内緒で開設【役員が横領】

わたしの前職はM&Aで会社を大きくしていました。そのM&Aした会社で発覚した横領を解説します。

 

M&Aした会社の帳簿を確認したところ、仮払金や諸口勘定に多額の金額が残っていて精度の低い財務諸表でした。そこで正しい勘定科目にするために内容を経理の責任者の人に確認をしたのですが「内容を把握していないので確認をします」と言い続けていました。

 

その経理の責任者はM&Aした会社の役員でもあったので、その人だけ把握している支払いが多くて解決しないまま時間が経過していきました。このままでは埒があかないので、その会社の社長に事情を説明をして内容を確認してもらったんです。

 

そこで仮払金や諸口勘定の内容が取引先への支払いではなく、経理責任者が架空で作成した口座への支払いという事が判明して、すでに費用計上した中でも横領した内容が発覚しました。

 

金額は約2,000万円でかなりの高額でした。経理責任者はお金を使ってしまい返済ができなかったので、罪を償うために刑務所に行くことになり、お金は最終的に返金されませんでした。

 

この横領を「不正のトライアングル理論」に基づき解説します。この場合も理由はとてもシンプルです。

 

動機
夜の街で遊ぶお金が欲しかった、高額な装飾品を購入したかった

 

機会

経理の責任者で預金口座の支払いに関する決裁権があった

正当化
一時的に小口現金を私用して給料が入ると補填をしていたが、出費の方が多くなり補填が追いつかなくなった。

 

他にも、飲食の店舗で売上金が無くなったり会社の備品を転売していたり、多くの会社の経理に関わると横領に関わる件数も多くなります。横領をすると人生が破滅します。仮に横領ができそうな状況であっても、必ずバレて刑務所に行く可能性があるので絶対にやめましょう!


横領はできるか?まとめ【絶対にやめよう】

横領まとめ

ぷらいむ
いかがだったでしょうか?「経理で横領することは可能か?」を解説しました。最後にまとめますね。

 

「経理で横領することは可能か?」のまとめ

  • 横領する人の特徴
  • 横領する会社の特徴
  • 横領する方法

横領は企業の中で「知らずに」発生していることが多いです。認知件数は2,000件くらいで推移していますが、横領が発覚しても行政に届出をしない場合もあるので、実際の件数はもっと発生しています。

 

横領が発生した場合は社内通達として通知すれば「横領したらバレる」と意識づける事が出来ますが、社外に話が広がるのを恐れて関わった人だけが知っている状況の場合が多いんです。

 

横領はその人の社会的な立場をなくして、復帰するのが難しくなります。わたしの経験から少額の横領はバレない可能性はありますが、続けると感覚が狂って横領の金額が大きくなってしまい、必ずバレる時が来ます。

 

バレることを恐れて生きていくよりも、少しでもスキルを身につけて給料を多くする方が安全で健全ですね。

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