この記事で解決できるお悩み
- 経理の仕事内容は?
- 経理のやりがいは?
- 30代経理未経験を採用するメリットは?
- 30代経理未経験を採用するデメリットは?
- 経理の今後の働き方は?
この記事を書いた人
この記事では、30代で経理に興味があるけど、未経験で不安を感じている人に向けて解説します。
読み終わった後は、新しいことに挑戦する自信がついて、経理の仕事に興味がでます。最後まで読んで下さいね!
筆者が経験した業務
- 日次業務
- 月次業務
- 決算業務
- 税務申告書作成
- 連結決算業務
- 開示業務
- 資金繰り
- 送金データ作成
- 稟議書確認
他にもたくさん経験をしました。どんな会社で働いても、経験から成果が出せる自信があります。
「そんなにも多い会社が出来るの?」と思われますが、さすがに1人では時間が足りないので、部下と派遣の方に手伝ってもらってました!
そして「親会社」で働いて「子会社の経理」を担当して、たくさんの経験ができました。
なぜ、未経験で経理に挑戦したいか?
- 会社の経営に関わりたい!
- お金に強くなりたい!
- 専門的な仕事がしたい!
いろいろな理由があると思いますが、未経験で経理に興味があるのは、今までの仕事に「不安」や「不満」を感じていると思います。
誰もが最初は未経験です。それは「新しいことに挑戦」をしているからです。
会社は「挑戦」する人を、とても評価します
会社では、常に新しい業務をしたり、新しいツールを使います。モチベーションが高くて志望動機があれば、困難があっても乗り越える力があるので、未経験でも転職をして活躍ができます。
わたしは「経理未経験者」と面接をして、どういった不安を感じているか話を聞きました。私の経験から感じた30代経理未経験者の魅力を全てお伝えします!
この記事を読めば「あなたの不安を解消できる」ので、最後までお付き合いください!
※【無料相談】すぐにでも転職活動をしたい人は、無料相談が出来ます
リクルートエージェントは経理未経験も紹介をしてくれる転職エージェントサイトです。登録は無料で、まだ転職を本格的に考えてない人も、専門家に相談をして疑問点を解決するのが良いです。
>>転職の悩みはリクルートエージェントに無料登録しよう
働く会社の規模は「ホールディングス会社」「中小企業」「ベンチャー企業」をイメージしています。
経理はどんなことをするの?【3つに分類】
経理の仕事内容は、大きく3つに分類できます。
- 日次業務
- 月次業務
- 決算業務
日次業務
日次業務は毎日の業務で、たくさんありますが、預金合わせや、支払い手続きなどです。
月次業務
月次業務は毎月の業務で、月次収支報告に必要な資料を作成することです。請求書を発行したり、届いた請求書を費用計上したり、1ヶ月でどれだけの成果を出たかまとめます。
決算業務
決算業務は年に1回の業務で、1年間でどれだけの成果が出たかをまとめます。この時に、税金を計算するので、難易度が高くなります。
「経理業務を3つに分類」した別の記事があります。詳しくまとめているので、そちらを読んでください。
続きを見る
経理の仕事内容【未経験者は必見】経理の仕事内容を知っていますか?ベテラン経理が要約して解説【業務を理解しよう】
経理の仕事のやりがい【やりがいは重要】
経理のやりがいはたくさんあります。わたしが感じる5つを紹介しますね。
- 会社の数値がわかる
- 経営に関われることで、経営陣の意思がわかる
- 専門的な力が身につく、財務分析・経営分析ができる
- 社内の様々な部門と関われる
- 転職に有利
会社の数値がわかる
経理をしている人でも、出来上がった収支報告資料を見て「よくわからないな…」と思っている人もいます。しかし、正しく学習をして業務をすれば、必ず理解できます。
経営に関われることで、経営陣の意思がわかる
あなたは、会社の方針として「もっと費用を削減しよう!」と言われて、困惑したことはありませんか?「自分たちは節約をして、無駄遣いをしてないのに、なんでそんなこと言われるんだろう?」と思う方もいます。
経理をすると、会社の中でどんな費用が使われているか理解できるので、経営陣の意思が理解できます。
専門的な力が身につく、財務分析・経営分析ができる
損益計算書を作成して、会社の中でどれだけ利益がでて、現金を生み出しているか理解できます。貸借対照表を作成して「債権がきちんと回収されているか?「債務をきちんと支払っているか?」か理解できます。
どのように数値が作られているかを理解することで、専門的な知識が身について、分析が出来るようになります。
社内の様々な部門と関われる
同じ会社にいても「別部門の人とコミュニケーションを取る機会がない・・」と実感する人が多いです。経理では、各部門と連携をとりながら、各部門の収支報告をまとめます。
転職に有利
経理を経験して「簿記の共通ルールを理解」できて、他の会社でも即戦力として期待できます。また、簿記の資格を持っていると、知識があることを証明できるので、転職でもアピールできます。
これらの「経理のやりがい5つ」を別の記事に詳しくまとめているので、そちらを読んでください。
続きを見る
経理のやりがい【5つ厳選】経理の仕事はやりがいはある?ベテラン経理がわかりやすく解説【未経験者は必見】
そして経理業務は、簿記という共通ルールを通じて、他の会社でも即戦力として期待できます。また、簿記の資格を持っていると、知識があることを証明できるので、転職でもアピールできます。
30代経理未経験採用の企業側の3つのメリット
経理業務が未経験でも、今までの職歴を活かして働くことを期待してもらえます。しかし未経験者を採用することに関して1番のデメリットは「この人は経理業務に向いているかな?」です。
いままで経理関係の勉強をせずに、未経験として経理業務で働くことは、かなり難しいと思います・・・
しかし、公認会計士の勉強、税理士の勉強、などの専門的な勉強をしていて、結果を残している方は「実務での即戦力は難しいですが、ポテンシャルに魅了的に感じます」
それと知識に合わせて、「論理的に考える思考を持っている人が多い」という印象も受けられます。今までの経験で結果が変わりますよ!
それでは、応募が多い3つのパターンで、企業が感じるメリットを紹介しますね。
公認会計士試験の合格者
公認会計士の資格を取得した場合、多くの人は監査法人で就職をしますが、事業会社に興味を持っている人が、企業経理から経験を積む人がいます。
監査法人では経験できない「細かな実務経験がつめる」のが魅力的だと思いまね!
そういった人に対して企業側が感じる、メリットを紹介します。
公認会計士試験に合格者に対する魅力
【出典:公認会計士・監査審査会】
公認会計士はとても難しい試験です。合格率は約10%なので、頑張って勉強をしても合格できるとは限りません。
それは、経理で働いている誰もが知っているので、尊敬に値します!これが一番の理由です!本当にすごいんです!!30代で合格は、平均合格年齢よりも遅いですが、知識があることは、誰よりもアピールできますよ!
なので「あなたがなぜ30代で公認会計士を目指して合格したか?」をストーリーとして伝える事ができれば、採用される可能性はとても高いですよ!
税理士試験の合格者
あなたが税理の試験に合格しているのであれば、会計士試験の合格者と同様にとても魅力的に感じますよ。
税理士合格は会計士試験と比べて、平均合格年齢は遅くなっています。なので、30代で合格して経理をすることは、決して遅いと感じません!
税理士試験に合格者に対する魅力
【出典:マイナビ税理士】
税理士合格の場合、どの科目で合格したかによって、実務に使える範囲が異なってきます。
会計科目の「簿記論」か「財務諸表論」を合格して、税法科目で「法人税」「消費税」を合格した場合は、実務で非常に役に立つので、とてもアピールできますよ!税理士は5科目あるので、1年で1科目合格の場合5年の年月を要します。それを乗り越える事ができるのは、地道に努力ができる人です。
税理士試験は、60点合格と言われています。それが意味することは、4割は間違ってもいい試験ということですよね。イメージするだけでも、とにかく難しい問題を解かないといけない「過酷さ」を感じます・・・それを乗り越える人は、本当にすごいんですよ!
経理は地道な業務の積み重ねなので、そういった方はピッタリだと感じますね!
税理士試験の科目合格者・公認会計士試験の短答合格者
税理士試験と公認会計士試験の最終合格を合格していなくても、科目合格や短答合格をされていれば、採用される可能性があります。
税理士試験の科目合格者・公認会計士試験の短答合格者に対する魅力
税理士科目であれば、「簿記論」「財務諸表論」「法人税」に合格していれば、未経験でも税金計算ができるので、実務で財務表を作れますよ!公認会計士の短答を合格していれば、会計の知識を実務でも使えます。
ただ、税務の知識は租税法の知識だけでは税務申告書が作れるかはわかりませんので、面接の時に知識を問われると思いますね!
それでも、会計の知識は問題なくありますので、あとは経理の実務経験を積むと、湯綿のごく吸収するはずです。それほど、潜在能力があると感じますね!
30代経理未経験採用の企業側の3つのデメリット
企業からみて、未経験者を採用することに関して感じる1番のデメリットは「本当にその経理を続けてくれるだろうか?」です。
経理経験全般を経験した20代の社員がいる場合
企業側はその20代の社員の上司になる人を求めていたとします。その場合、あなたが未経験であっても、おそらくですが、その社員はあなたの部下になる可能性があります。
そういった組織を求められている時に、20代の社員がモチベーションを維持して働けるかが重要になるので、あなたの魅力と比較されてしまうんです・・・あなたより若い社員が在籍している企業では、「その社員とうまく連携して業務ができるかな?」という心配があります。
ほかには、例としてあげるとキリがないですが、やはり「人間関係がうまくいくか」が重要になってきます。面接で「わたしは仕事ができる」アピールをしすぎてしまうと、自己主張が強いと思われてしまいますね・・・
未経験は学ぶ気持ちが大事なので、謙虚な気持ちで転職をするのが良いですよ!
基礎的な業務も前向きに取り組んでくれるか
公認会計士の試験に合格していたとてしても、事業会社で働くのであれば、預金合わせや小口管理などの基本的なことも経験することを求められます。そのような基礎的な業務を省いて税金計算や税効果会計などの重要な業務を任せる事はできません。
そういった基本的な業務を前向きに取り組んでくれるか不安に感じてしまいます。
経理に向いているか判断できない
あなたが経理をやりたいと感じて、公認会計士の資格を合格して、実際に経理をしてみると「思ってたのと違うな…」と感じるかもしれません。そうなると、企業は「やりがいを感じてもらえそうな別部署」で働いてもらうか、面談をして対話を重ねて、次に取るべき行動を考えます。
最悪の状態は、あなたが「退職」をしてしまうことです…。そのような最悪の状況を避けるために、すでに経理を経験して、「経理を続ける事ができそうな人材」を採用したいと考えます。
しかし、一度やってみないと、それがやりたい事かを判断することはできません。その時に、本当に経理をやりたいと感じたのであれば、その道に進むことをおススメします。
「できること」と「やりたいこと」をアピールして、面接に挑みましょう!
資格以外のアピールできる2つのポイント
資格がなくても、その企業で不足しているスキルがあれば、企業側のメリットとになります!資格以外でアピールできるポイントを紹介しますね!
PCスキル【年齢層が高い会社で評価されます】
経理では、多くの場合はPC作業になります。「エクセル」「エクセルVBA」「ワード」「パワーポイント(会社による)」の高度の知識があれば、企業側はメリットを感じます。とくに、部門が多い、請求書をエクセルで発行している、報告資料が多い場合は、エクセルでの効率化が重要になるんです。
年配の経理担当者の場合、PCの知識が乏しい場合があるので、PCに強いとアピールポイントになりますよ!
英語【海外の子会社がある場合は重宝されます】
最近では会社の規模に関係なく、海外とのやりとりが発生しています。
翻訳ソフトを使って、メールのやりとりはできますが、英文財務諸表になると、一気に難易度が上がります。あなたがもし、英語ができるのであれば、英文財務諸表をみた事がなくても「入社してから覚えます!」とアピールできれば、企業側はメリットを感じます。
他にも色々ありますが、何をメリットと感じるかは「その企業が欠いている能力を持った人材」です。それは、タイミングによりますが、あなたがいままで培った「経理の人材にはない経験」が必ずありますので、そこをアピールしてください!
経理の今後の働き方はどうなる?【テレワーク化が広がる】
経理業務は、紙の書類が多いのでテレワークが難しいと感じるかもしれません。
しかし、自社で完結できる書類はデータ化して、受け取る請求書もPDFでもらうか、AIのOCRの機能を使ってPDFにすると、データ化ができまます。
全てをデータ化することによって、会計ソフトにデータをインポートして、会計ソフトに登録されたしわけど、データを紐づけて、根拠資料とする事ができます。
経理業務はテレワークが出来ますが、現場で働いている人の反発があるので、テレワークが普及するのには時間がかかりそうですね。
全国でテレワークの導入の割合は変わってきます。
テレワークの普及率
東京都庁が2020年度に実施したアンケートでは、5割の企業がテレワークを導入しました。もっと多いイメージですが、意外と普及してません。
索引:東京都庁
名古屋商工会議所が2020年度に実施したアンケートでは、最初の緊急非常事態では5割の企業がテレワークを実施しましたが、その後は3割の企業がテレワークを継続しました。
何事もなく、以前の仕事のやり方に戻りましたが、2度の緊急非常事態を考えると、企業も本気で仕事のやり方を考えるので、テレワークは今後も普及するでしょう。
経理は変化の対応が遅い職種です。それは、簿記では継続適用の考えがあるので、仕事の方法を変えることは、あまり好まないからです。
ただ、これだけの世の中の変化で、今までの仕事の仕方を継続するのは、他の企業と比べ魅力がなくなり、良い人材を採用できないので、変革の時だと思っています。
「30代で経理未経験で転職できるか?」のまとめ
いかがだったでしょうか?内容をまとめます。
企業が感じている「デメリット」を解決することは難しいです。それよりも、企業が感じている「メリット」をアピールする事が大事です。
誰もが最初は未経験です。わたしも未経験でした。いまでは、日次業務〜連結決算業務まで経験をしました。それは、最初の一歩を踏み出したからです。
あなたがもし未経験だからと気負いしていたら、まずは企業に応募することをおススメします!そして見事就職する事ができれば、質問をたくさんして理解しないといけません!
年齢を重ねるほど、人に聞いて理解巣ようとする気持ちが減っていきます。しかし未経験の場合は、社内の人に聞いてコミュニケーションをとって、信頼を深めていきましょう!