この記事で解決できるお悩み
- こんな悩みは自分の会社だけ?
- 経理の悩みを共感したい!
この記事を書いた人
わたしが出会った色んな経理担当者を解説しますね
経理部は企画部や営業部に比べると話す機会が少なく黙々と仕事をすることが多いです。
その結果、同じ部署でも周りの人がどんな人かわからない状態で接する事が多いんです。
経理部員の「あるある」を通じて、その人がどんな考えをしているかを解説しますね!
勤続年数の長い人がいる
経理は離職率が比較的低い職種です。それは求人募集数を見るとわかります。
2022年3月31日時点のDODAの公開求人数で募集割合を計算しました。
職種 | 募集人数 | 募集割合 |
SE | 27,938 | 22% |
営業 | 25,428 | 20% |
総合事務 | 4,348 | 3% |
人事 | 2,958 | 2% |
経理 | 2,856 | 2% |
その他 | 65,194 | 51% |
経理の募集割合は『2%』でした。離職率が低いため求人募集も少ないですね。
離職率が低いということはその部署には勤続年数が長い人がいるということです。これの意味を解説しましょう。
影響力に注意
企業は勤続年数が長くなると、役職に関係なく存在感が出てきます。社長にも一目置かれる存在にもなります。
経理という部署は、会社が設立されてから今に至るまで様々な取引をしています。それは帳簿には記録されずに記憶として引き継がれる場合があるんです。
勤続年数が長い人が記憶の量が多くなりますよね。そんな人に嫌われるとどうなるか想像してみましょう。
嫌われると仕事ができない
他部署や監査法人などから、過去の取引について質問があったときに勤続年数が長い人しか知らない情報があります。
過去の資料だけでは情報が集めれない
勤続年数の長い人に嫌われてしまうと情報を集めることができない
どこの会社でも勤続年数が長い一人はいます。長くなると横柄な態度をとったり自分が偉くなったと勘違いする人がいます。
そんな時は個別具体的な対処方法が必要ですね。
対処方法
その会社であなたが今後も働き続けるためにはーその人の機嫌を損ねないように仕事をする必要があります。
ただ、経験が長い人しか情報を知らないような会社は「情報共有ができていない」可能性が高いです。
部門内での情報共有が重要
その人しか知らないような状況はもしかすると何かを隠しているかもしれません。
あなたが業務を引き継いだ時に爆弾を抱えている可能性があるので、転職を視野に入れたほうが良いかもしれないですね。
話しかけてくるなオーラを出す
あなたの会社でPCに向かって黙々と仕事をしている人はいますか?そんな人がいると用事があっても話しにくいですよね。
PCに向かう仕事が多い経理では話しかけてくるなオーラを出している人がいます。具体的な状況はこんな感じです。
- 機嫌が悪そうにしている
- 目を合わせてくれない
- 無表情
- 返事が適当
本人は『どんどん話してきてほしい』と思っていても周りから見ると別の印象を受けることがあります。
あなた自身も無意識で『話しかけてくるなオーラ』を出しているかもしれませんよ。
なぜオーラを出すのか?
仕事中に話す機会が少ない人の中に『とにかく仕事を早く終わらせたい』と考えいる人がいます。
- 仕事を早く終わらせたい
- 一人の時間が欲しい
そのような人は、目の前の仕事を終わらせて自由の時間が欲しいので話しかけられて集中力が途切れることを嫌うんです。
そんな時に話しかけると相手は早口になって、こちらが理解できない場合でも聞き直すことに躊躇してしまいますよね。
経理でコミュニケーションが苦手な人がいると言われるのは『話すことを拒んでしまいコミュニケーションの取り方が分からなくなる』からです。
対処方法
話しかけてくるなオーラを出している人は、コミュニケーションから生まれるメリットを感じてない可能性があります。
- 生産性向上
- 信頼の獲得
- 仕事の満足度向上
- 個々のスキルアップ
引用:グローバル採用ナビ
相手が仕事を早く終わらせたいのであれば、話すことで生産性を向上させることが出来るを共感してもらいましょう。
言葉よりも実感することが大事
仕事中にその人に興味があることを聞いて、少しずつ距離を近づけてください。
財務諸表が確定間際に修正が入ると…
月次業務や決算業務が確定間際になると、財務諸表が正しいかを見直す機会があります。
各担当者の資料が正しく感じても全体でみると整合が取れない場合があるんです。
後から気づくミス
- 売掛金の年齢表を作成したが、貸倒引当金の資料に未反映
- 給与台帳から賞与引当金を見積るが退職予定者がいる
確定間際に修正が入ると他の経理担当者が資料を作り直す場合があります。
例えば『確定間際に到着が遅れてた請求書が未計上』の場合を考えてみましょう。
- 請求書の仕訳を計上
- 消費税の再計算
- 税効果の再計算
- 法人税の再計算
さらに、これらに付随する資料の差し替えが必要になります。担当者が別の場合は連携を取らなければなりません。
やり直しは時間の無駄使い
ミスでやり直し作業が連鎖する
自分のミスでやり直しが発生したら納得できますが、他の人のミスでやり直しが発生するとストレスを感じますよね。
財務諸表の確定は期日があるので、期日に遅れることは評価が下がる対象になります。仕事の後に予定があると遅れてしまうかもしれません。
そんな状況になると普段は温厚な人でも、イライラを表に出すことがあるんです。
対処方法
ミスの中でも『確認作業をすれば防げるやり直し』と『経理部内ではコントロールできないやり直し』があります。
前期以前の取引の修正や役員からの指示で数値を変えることは、事前に経理部内でコントロールができない場合があります。
周囲が納得するやり直し作業であれば機嫌が悪くなることはありません。確認を怠ったことにより発生するミスをなくす工夫をしましょう。
電卓の叩く音が大きい
経理の仕事で使うアイテムで『電卓』があります。
電卓を使う歴史は長く1980年代ごろから仕事で使われて現在に至ります。そんな電卓で特徴的な使い方をする人がいるんです。
イコールを押す力が強い
PC操作でも同じですが最後に押すボタンが異様に強い人がいます。これは電卓でも同様です。
簿記の試験を試験会場で受けた人であれば、どこかの席で電卓を強く押す人がいたかもしれません。
そのような人は職場でも確認されています。音に関しては人によって感じ方が異なるので注意することは難しいです。
筆者の体感を教えます
悪い事と言い切れないですが、隣の人が大きい音を出して仕事をしてると気になってしまいますよね。
対処方法
音に関しては対処をすることができません。
電卓を強く押す人の隣で負けない位の強く押したことがありますが、何も変化がありませんでした。
強く押すことを意識していない
強く押す人にとって『電卓は強く押すことが普通』なので止めるのは不可能
気にしないと意識しても結果として意識する事になるで、席替えをするまで『無の感情』で仕事をしました。
コミュニケーションが苦手な人多い
PC操作が多い経理で業務によっては、人と話す機会が少ない場合があります。
『話すことが少なくて仕事ができるの?』と思うかもしれませんが、目的があればコミュニケーションが出来るんです。
- 話す目的がある⇒話すのが得意
- 話す目的がない⇒話すのが苦手
コミュニケーションが苦手な人
コミュニケーションが苦手な人は『仕事の合間の雑談』や『会議の雑談』が苦手なんです。
私の知り合いで、学生時代は普通にコミュニケーションが取れていたのに経理の仕事を始めてから人見知りになった人がいます。
経理はルーティンワークが多く、新しい企画の会議などは担当者の立場ではほとんどありません。
対処方法
わたし自身もコミュニケーションが得意ではないので仕事中に雑談をすることを意識づけるようにしています。
普段から話していないと、何も話題がない状態から話すことは難しいです。逆に普段から話していると、自然と会話をすることができますよ。
日ごろから話すことを意識する
何事も継続的にしないと、必要な時に成果を発揮することができない
意外とコミュニケーションが必要
経理はPCに向かって仕事をすると解説しました。
それでは『経理はコミュニケーションが必要ではない?』と疑問時感じるかもしれません。答えは『コミュニケーションは必要』です。
コミュニケーションが必要な時
企業の多くは部門別で損益を管理して、部門別損益の作成に必要な資料は各部門から入手します。
部門からの資料について、こんな懸念があります。
- 各部門から提出が遅れる
- 内容が間違っている
この場合に直接的に間違いを単純に指摘すると相手を不快な気分にしたり資料作成を後回しにされる場合があるんです。
指摘をすると関係性が悪くなる
人間は間違いを指摘されると警戒して感情的になる
対処方法
『相手に嫌われたくないから指摘をしない』は仕事では通用しません。
指摘をせずに放置すると後でミスが発見したときにあなたの責任になるかもしれませんよ。
なので、間違いを発見した時は必ず状況を確認する必要があります。上司に相談をして解決方法を見つけましょう。
普段から話すことを心掛ける
あなたが指摘する場合に備えて各部署とは普段からコミュニケーションをとり、忙しい時期にも関係を悪くせずに迅速に対応されるように準備しましょう!
腰を痛める
長時間座って仕事をすると腰を痛めることがあります。わたしは3回腰を痛めてしまいました。
腰を痛めてしまうと変な歩き方になったり、軽い物でも持ち上げれなくなり日常生活に支障をきたします。
腰を痛める要因
腰を痛める要因は主に3つあります。
- 動作要因:腰部に動的あるいは性的な過度の負担
- 環境要因:腰部の振動、慣例、床・階段での転倒等
- 個人的要因:年齢、性、体格、筋力等
引用:厚生労働省_腰痛対策
特に入社して間もないころは、机と椅子に慣れなく自然な姿勢が出来ずに腰に負担をかけてしまうことがあります。
中には、席から立ち上がる事を委縮してしまい体が硬直して腰を痛める人もいました。
対処方法
対策としてクッションを置いたり、定期的に立ち上り背伸びをするなどの対策が必要になります。
わたしはAppleWatchを使い、1時間ごとにアラート通知を設定しています。そうすることで時間になると定期的に立ち上がり体を伸ばします。
仕事に集中して忘れてしまう
仕事中に立ち上がる事を意識するだけでは忘れてしまうことが多い
腰を痛めてしまうと通勤が苦になりますよ。『リマインダー機能』や『アラート通知機能』を使い立ち上がるためのツールを用意しましょう。
ゴールデンウィークは休めない
次の条件に当てはまる『3月が本決算の会社』は、ゴールデンウィークが休めないことがあります。
- 上場企業
- 上場会社の子会社
ゴールデンウィークが休めない会社は特定の時期に業務量が集中するからです。内容を解説していきますね。
決算短信の作成
その理由は決算短信の提出が必要だからです。4月と5月の予定を見てみましょう。
- 4月上旬:月次業務
- 4月中旬:グループ間取引集計
- 4月下旬:注記業務
- 5月上旬:月次業務、注記業務
決算短信は期末日から45日以内に提出が必要になります。3月が本決算の場合は5月15日までに決算短信の提出が必要です。
5月15日だと余裕があるように感じますが、提出までに『監査法人』と『印刷会社』との確認が必要になります。
なのでゴールデンウィークを出勤して、他の日に振替休日をとる場合が多いんです。
対処方法
3月が本決算で『上場会社』か『上場会社の子会社』の場合は、決算短信が優先されるので休むことが困難です。
担当者には負担させない場合がある
会社によっては部門長だけが働いてそのほかの担当者は休む場合がある
日本の上場企業は12月決算の会社が増えてきています。12月決算の場合はゴールデンウィークに休める場合が多いですよ。
第一四半期が大変
『ゴールデンウィークが休めない』で解説した決算短信の作成に加えて、有価証券報告書の作成と株主総会の準備があり忙しい日々が続きます。
有価証券報告書は決算短信よりもボリュームが多く作成に時間がかかるんです。
- 決算短信:平均20ページ
- 有価証券報告書:平均100ページ超
有価証券報告書は決算短信では報告しない『注記情報』の作成があり、年1回の報告でもあるので思い出すのに時間がかかります。
なので決算短信の作成が終わった後でも気持ちを休めることができないんです。
※『上場会社の業務について』は以下の記事で解説してるので読んでくださいね。
-
上場企業の経理はきついか?上場企業で働くベテラン経理が解説【失敗しないために理解必須】
続きを見る
6月までは落ち着かない
6月までは本決算の業務があります。
- 5月中旬~6月上旬:注記作成
- 6月中旬:株主総会の準備
- 6月下旬:株主総会
6月末で本決算はひと段落
しかし6月は第一四半期になり、7月は決算業務が始まります。疲れを癒せない状態で決算業務が始まるんです。
経理業務は4月~6月が一番忙しい時期になり、忙しい時期を乗り越えて7月は決算業務が開始します。決算が終わって落ち着く時期は8月のお盆時期ですね。
対処方法
決算短信や有価証券報告書は、定められたルールがあります。
ルールの変更がある場合は本決算の業務が始まる前に発表があるので準備ができます。忙しくなる前に準備をして業務量を分散しましょう!
忘れている事を前提に業務をする
年1回の業務なので復習も早めにする
よくわからないエクセルの資料がある
実は経理は引継ぎがなくても、なんとなく業務が出来てしまう職種です。
その理由は経理業務がルーティンワークが多いからです。
- ルーティンワークが多い
- 同じ資料を使う業務が多い
- エクセルなどで管理されている
- エクセルを更新すれば資料完成
引継ぎがない場合の確認方法
資料を更新して全ての仕訳を登録した後に精算表の確認をします。
- 過去3か月分の損益計算書
- 過去3か月分の貸借対照表
3か月分の推移を比較することで、仕訳の登録の漏れを確認することができますよ。
科目単位の増減をみる
異常値があると科目の増減が大きくなる
もちろん、特定の月に金額が大きく増減する科目があるので必ず仕訳の登録が漏れているとは限りませんが明らかな間違いは避けることができます。
引き継ぎがなくても大丈夫な理由
引き継ぎがなくても精算表が作成できる理由は昔から使われた資料を使って更新するので内容を理解しなくても仕訳が登録できてしまいます。
さらに社内で使う会議資料の場合は、誰が必要かわからない資料が含まれている場合があり、簡単に削除することができません。
資料は必ず整理しよう
引き継ぎがないと資料の量が膨大になり、本当に必要な内容が分からなくなるんです。
対処方法
引き継ぎがなくても精算表は作成できますが社内だけで使う資料は整理されないまま残ってしまいます。
さらに一つの資料を複数人に配布している場合は、誰がどこの内容を必要としているか分かりません。
放置しても状況は変わらない
資料を作成している人がアクションを起こさないと状況は変わらない
地道な作業になりますがあなたが必要か疑問に感じている内容を資料を送付している相手先に確認をして整理していくのが良いです。
AIの単語に敏感
経理の仕事は『AI』に奪われると耳にします。『経理の仕事が奪われる』という話はPCが普及した時も耳にしました。
本当に奪われているのでしょうか?現在の経理の状況を考えてみましょう。
経理の仕事は増えている
PCの普及により自動化ができて経理の仕事は減少すると言われてきました。
しかし、PCの普及により割引計算や見積り計算の精度を高めることが求められて結果的に仕事が減少した感覚はありません。
さらに上場企業であればIFRS基準で開示している企業が増えていますよ。IFRS基準は日本基準より書類の作成が多くなります。
※『IFRS基準について』は以下の記事で解説してるので読んでくださいね。
-
【IFRSとは?】IFRS導入企業で働くベテラン経理が基礎を解説【国際会計基準とは?】
続きを見る
経理の仕事を減らす方法
業務改善のコンサルンの話を聞く機会があるのですが、経理の仕事を減らすために重要になるのはこれらのソフトの連携です。
- 会計ソフト
- 給与計算ソフト
- 経費精算ソフト
- 連結ソフト
これらのソフトを異なるメーカーで管理していると、それぞれのソフトから出力したデータを加工する必要があります。
加工する場合は一度加工するだけでなく科目の追加や部門の追加などマスタの変更があれば随時加工が必要です。
Apple製品同士は連携ができる
会社で使用するソフトも同じで同じメーカーのソフトを使用することができれば『AI』の力を借りずに業務改善ができるんです。
それでは『AI』に仕事を奪われることは無いと考えれます。しかし注意点があります。
対処方法
年配の人ほど紙の資料を好み、デジタル化がとても遅れています。
デジタル化が遅れている会社であれば『AI』に仕事を奪われる以前に『とても非効率な仕事をしている』ことに気づくべきです。。
テクノロジーの活用は重要
非効率な会社で働くと時代に置いていかれる仕事の方法を学ぶ事になる
私の考えは『AI』に仕事を奪われるくらい最先端の技術を活用している会社で働いて経理に活用できる最先端の記述を学ぶ事をおススメします。
経理あるあるのまとめ
わたしが経験をした経理部門の『あるある』を解説しました。
経理は専門性のある仕事でPCに向かって仕事をすることが多いので特徴的な人が多くなります。
この記事で共感していただき少しでも前向きな気持ちになってもらえると嬉しいです。